315タワー

GWもあけまして、ニシカワも本日より営業です。
レギュラー曜日ではないのですが、315のGW中のお話を書かせていただきます。
前半の休暇に、大阪に住んでいます315兄夫妻が帰省しておりました。
兄は8つ離れで、私にとっては頭の上がらない、大人になった今でも恐い存在です。
小さい時なんか、乳母車に乗った私を坂の上から手を離して遊んだりとやんちゃな事をしていたようです。
又、中学生の頃は松田聖子のファンだったらしく小学生の低学年のボクに
「俺は松田聖子のファンやから、お前は河合なおこのファンになれ!」
「うん」
ですよ。
おそらくその頃の年齢だと、弟は同じ事を言い出すのではないかと危惧して
あのような事を言ったのだと、今となってはそう理解しております。
物覚えの悪い私ですがそんなことは覚えています。
そんな兄が大阪にいき、15年は経つかと思いますが、年に2度帰省します。
よく帰ってくるな~とちょっと感心します。
帰省の際の何度かは食事に行ったりするのですが、ここ2~3回は会うたびに
「やせたな!飯くいようか?」「彼女はできたんか?」
とあまり流ちょうではない大阪弁で心配され、何日か経つと食料が届くんです。
正直言いまして、できの悪い弟だと思っていることでしょう。
でも、今回はとてもいい話をききました。
今回は兄夫妻と、元横綱の若ノ花のお店「若」に行ったときのお話です。
もちろん料理はちゃんこです。
しょうゆ味を注文しおいしく頂いて世間話をしている中
「ちょっとまって」
と、私の話をさえぎり、料理をよそってた店員さんに
「お皿の横に料理がついてるから、気をつけてな!」
本場のつっこみをまのあたりにしました。さすが大阪の人だな~。
「九州の人は言わへんの?あの人のためやからな、言わんとな。」
思わず、九州じゃなく福岡たい!と逆につっこみ返したくなりましたが、やめとき
ました。
その兄嫁さんがいうには、兄は私と違いなかなか物を捨てないタイプのようで
なにか捨てようとするたびに「もとひろにやるけん」と言うらしんです。
炊飯器があまれば「もとひろにやる」 着ないシャツがあれば「もとひろにやる」
もとひろ君には勝てへんよ!…と
なんか、正直すごいうれしかったです。胸が熱くなりました。男同士の兄弟は
多くを語らないものだと思いますが、こんな形で聞かされた私は兄を恥ずかしくて
みれませんでしたし、兄も話題を変えようとしていました。
そんな兄がいつも帰り際にすること儀式みたいなものがあるんです。
それは『握手』です。
しかも「握手」としゃべりながら手を出してくるんです。
これが最後の握手になったら嫌だなと変な事を思うんで、その行為があまり好き
ではなかったのですが、今回は喜んで手をのばしました。
「東京タワー」はまだ観に行けてませんが、とてもいいGWになった315でした。