第29回福岡アジア映画祭
また今年もこの時期がやって来ました「福岡アジア映画祭」
7月3日~5日
7月12日 に開催します。
はっきり言って今年はかなりピンチ!
まあ、デジタルシネマの上映が出来るちょうど良い広さの「会場」が無いこともあるのですが、
決まっていた作品が急にドタキャンになったり(翻訳まで終わっていたのに)。
学生時代の作品から殆ど、福岡で日本初公開で上映していた監督の新作を予定していたら
海外の映画祭で賞を獲って、日本の大きな映画祭に出品される予定になったとか。
(自分の家にも数日泊めてあげた監督なのに・・・)
ギリギリまで公開作品が確定出来ず、また会場も後半は1日しか使用出来ず、今回は
8作品の上映となりました。で、ピックアップして3作品紹介。
「ダイビング ベル」
韓国・2014年・77分
監督:イ・サンホ、アン・ヘリョン
2014年4月16日に起きた“旅客船セウォル号沈没事件”の真相究明のために制作された
ドキュメンタリー。
ペンモク港に着いたイ・ジョンインは、潜水機器ダイビングベルの使用を提案する。
しかし、海洋警察は、現場への進入を許可しない。そして無駄な時間が過ぎていった…。
日本初公開!
昨年の「プサン映画祭」にて政府の上映禁止の圧力を無視して上映した作品。
その影響で、今年10月のプサン映画祭は20周年なのに、国からの補助金を半額に削減が
決定しています。
「ネパールの首かざり」
ネパール・2014年・83分
監督:グルン・ルドラ・バハドゥール
ポカラからバスに乗った男は、途中、ケータイを落とした女性と親しくなり、旅を共にする。
しかし、男の目的は、ムスタン山岳に住むドマという女性の首にかけられた価値のある
首飾りだった。ネパールの美しく壮大な風景の中で繰り広げられるラブ・ミステリー。
日本初公開!
「Oh Lucy」
日本・シンガポール・アメリカ 2013年・21分
監督:平柳敦子
東京で働く独身のオフィスレディ、節子。
変わった若い英語教師からブロンドのウィッグと新しい自分“ルーシー”をもらった彼女は、
それまで知ることのなかった欲望を目覚めさせていく…。
桃井かおり主演で、カンヌ映画祭受賞の傑作短編。
今後、このストーリーを基盤とした長編映画を企画中。とあるテレビ局が平柳監督を追った
番組が製作している今後が注目される監督です。
毎年、来年は厳しい。という状況のなか29年も続いている映画祭ですが、
今年はいつも以上に厳しい状況です。来年の30回まで続けたい!