福岡アジア映画祭
昨今、映画祭はゲスト多数を呼んだり、大きなパーティーは出来ていませんが
今年も福岡アジア映画祭は開催します。
「『ジョニー・トー 男の絆セレクション 4作品』
『エレクション 黒社会』(05)の完成度の高さから、カンヌ映画祭パルムドール候補に選ばれ、ジョン・ウー監督に続く香港、アジアを代表する巨匠として世界的に評価されています。
『自画像:47KM 2020』
中国/2023年/190分/監督:ジャン・モンチー
監督の父親の故郷「47KM」と呼ばれる中国山間部の村を舞台とした長年にわたる連作の最新作。
2020年、コロナ渦にあっても村では例年どおり四季を通じて農作業が繰り広げられる。
3時間を超える超大作ドキュメンタリーに最初は躊躇すると思いますが、見はじめたら、村の人々の生活の中に入り込んだようになり、
次々の展開に期待が始まります。
こんなに長い作品ですので、滅多に上映の機会はありません。
たった一度のチャンスを逃さないで下さい。
ぜひ、見たこともない中国の農村の一年にチャレンジして下さい!
『貴公子』
韓国/2023年/118分/監督:パク・フンジョン
父親の莫大な遺産相続争いに巻き込まれた青年マルコは、フィリピンから韓国へ。
飛行機の中で出会ったのは自らを〝チング〝と呼ぶ謎の〝貴公子〝。彼は天使か、悪魔か!?
「海街チャチャチャ」で大ブレイクを果たしたキム・ソンホが映画初主演に挑み、周囲を華麗に翻弄する魅惑的なヒーローを熱演している。
この男、天使か、悪魔か…。「新しき世界」「THE WITCH/魔女」シリーズのパク・フンジョン監督&製作チームが挑む韓国アクションノワールの傑作!
『日なたの村』韓国/2023年/85分/監督:キム・サンバ
2016年秋、韓国政府は、慶州北道星州郡 韶成里を米軍ミサイルTHAAD(サード)砲台候補地に決定し、2017年ソソンリに強行配置した。
自然に囲まれ、静かだった村に、ヘリコプターが飛び交い、数千人の警官隊がデモを阻止する。
村を守るために闘う高齢の村人たち。その生活を追った貴重なドキュメンタリー。
ソソンリに移り住んだキム・サンバ監督が、7年間かけて撮ったドキュメンタリー。
なぜ、村のハルモニたちは、立ち上がって、デモをし、座り込みを強行したのか!?
そのバイタリティーの源は何だったのか!? 韓国パワーが伝わってくる問題作をぜひ、見て下さい。
「ホーム・ストーリー」
シリア・エジプト/2021年/69分/監督:ニダール・アル・ディブス
住人の帰りを待つシリア・ダマスカスの我が家。
監督は、娘の成長に光を見出すように、エジプト・カイロの廃墟となった映画館の物語、
各地に散らばった映画人の思いを紡ぐ。革命が起き、エジプトに避難せざるを得なくなった一家のドキュメンタリーに心打たれる。
紛争が長引くシリアからエジプトに難民として避難した映画監督が描き出すドキュメンタリーに終わりはない。
彼は、いつになったら、母国に帰り、新作の映画を作ることができるのか!?